借金を返したいけど、どうしたらよいか分からないあなたへ
そろそろ借金とお別れするときではありませんか?
債務整理中だけど、生活費が足りない。もう少し自由に使えるお金が欲しい。
このような悩みをおもちの方は少なくありません。(実際、筆者もそうでした。)
ただ、生活費やお小遣いが足りないからといって、借り入れしてまで補うのは少し違います。
せっかく頑張って返済しているのに、新たな借金をつくったらリスクを増やすだけです。
そこで今回は、債務整理中に借り入れせずに生活するコツを紹介します。
生活を切り詰めすぎず、無理なく返済する方法を提案しますので、ぜひ参考にしてください。
債務整理中に借入すると、以下のようなリスクがあります。
借金が増えて返済がさらに苦しくなる
債務整理中に借入すると、借金の総額が増えて、返済計画が狂ってしまいます。
返済能力を超える借金は、利息や遅延損害金などでどんどん膨らんでいきます。
その結果、債務整理の効果がなくなり、生活が苦しくなる可能性があります。
債務整理の手続きが失敗する可能性がある
債務整理の手続きは、債権者との交渉や裁判所の判断によって決まります。
債務整理中に借入すると、債権者に信用を失い、交渉が不利になることがあります。
また、裁判所は、債務整理中に借入したことを不誠実な行為とみなし、債務整理の申立てを却下したり、条件を厳しくしたりすることがあります。
依頼した弁護士や司法書士に辞任されることもある
債務整理の手続きは、弁護士や司法書士に依頼することが一般的です。
しかし、債務整理中に借入すると、依頼した弁護士や司法書士に信頼を失い、辞任されることもあります。
辞任されると、手続きが中断されたり、別の弁護士や司法書士に依頼しなおしたりする必要があります。
これは、手続きの期間や費用を増やすことになります。
違法な高金利や取り立てを受けるヤミ金に手を出す危険性がある
債務整理中に借入すると、正規の金融機関から借りることが難しくなります。
そのため、違法な高金利や取り立てを行うヤミ金に手を出すことがあります。
ヤミ金は、法律を無視して暴力的な手段で返済を迫ります。
ヤミ金に関わると、借金だけでなく、身体や生活にも大きな被害を受けることになりますので、絶対に借りてはいけません。
債務整理は借金問題を解決するための手続きであることは忘れてはいけません。
二度と借金で苦しまないため、まずは借入しないことを強く意識することが大切です。
実際、債務整理中に借入ができるような会社は「ヤミ金」である可能性が高いので、絶対に申し込まないようにしてください。
債務整理中に借入できる業者は、ほとんどありません。
債務整理中は、信用情報機関に事故情報が登録されているため、一般的な金融機関や消費者金融などに借金を申し込んでも、審査に通らないからです。
債務整理中に借入をすると、借金の返済が余計に困難となるだけでなく、債務整理に失敗する可能性や違法業者(ヤミ金など)とのトラブルに巻き込まれる恐れがあります。
ヤミ金とは、貸金業登録を受けずに営業を行う違法業者です。
ヤミ金は、法律を無視して高金利で貸し付けたり、脅迫的な取り立てや嫌がらせを行ったりします。
ヤミ金の見分け方としては、以下のポイントがあります。
貸出条件が法律に適合しているかどうかを確認する
利息制限法の範囲内の金利で貸し付けているか、収入証明書の提出を要求しているか、無職でも貸し出すと書いていないかなどをチェックしましょう。
貸金業登録番号が掲載されているかどうかを確認する
貸金業登録番号がない場合や、架空の番号や他社の番号を流用している場合はヤミ金である可能性が高いです。
貸金業登録番号は、金融庁のサイトや日本貸金業協会のサイトで検索できます。
広告の文言が断定的ではないかどうかを確認する
「100%」「必ず」「確実」というような断定的な文言は、誇大広告とみなされる恐れがあるため、正規の貸金業者は使いません。
このような文言を使っている業者はヤミ金の可能性が高いです。
筆者も自己破産後にDMが2通届きましたが、貸金業登録番号で検索したらいずれの会社もヒットしませんでした。つまり、合法で営業している貸金業者ではないということです。
債務整理後は、いわゆるヤミ金からDMが届いたりしますので注意が必要です。
ヤミ金から借りてしまった場合や、取り立てや嫌がらせを受けた場合の対処法としては、以下の方法があります。
弁護士や司法書士に相談する
弁護士や司法書士は、ヤミ金に対して法的な手続きを行い、取り立てや嫌がらせを停止させることができます。
また、弁護士や司法書士は、ヤミ金からの借金を無効にすることも可能である場合があります。
ヤミ金との連絡を断つ
ヤミ金は、借主の心理を揺さぶって返済を迫ることが多いです。
そのため、ヤミ金からの電話やメールに応答しないことが重要です。
また、ヤミ金からの借金を返済することは、法律上義務ではないことを知っておきましょう。
個人情報の流出に注意する
ヤミ金は、借主の個人情報を悪用したり、他のヤミ金に売ったりすることがあります。
そのため、個人情報の流出による被害を防ぐためには、携帯電話や銀行口座の変更、個人情報の削除依頼などの対策を行うことが必要です。
債務整理中に借入することは絶対にダメですが、もしも借入申し込みしてしまった場合は早急な対策が必要です。債務整理に強い、弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。
債務整理中に借入をしてしまった場合、問題を解決するためには以下のステップで進めるのがよいでしょう。
ヤミ金は違法ですが、個人が強く主張できるようなものではありません。
相手は違法を承知で融資しているわけですから、真っ当な仕事をしている業者ではありません。
債務整理の専門家である、弁護士・司法書士に早急に相談してください。
債務整理中に生活に困ったときは、以下のような対処法を検討してみてください。
公的支援制度とは、国や政府、都道府県などの公的機関が企業や個人に対して行う支援のことをいいます。
生活困窮者自立支援制度、住居確保給付金、就労準備支援事業、家計改善支援事業、生活困窮世帯の子どもの学習・生活支援事業、一時生活支援事業などがあります。
これらの制度は、生活に困りごとや不安を抱えている場合に、相談窓口に相談することで、自立に向けた支援プランを作成し、必要な経済的援助やサービスを提供してくれます。
債務整理中に収入が減少し、住居や生活費に困っている方は、まずは地域の相談窓口に相談しましょう。
債務整理の方法には、任意整理、個人再生、自己破産の3種類があります。
それぞれ手続きの流れや費用、期間などが異なります。
債務整理を始めた後に、収入や支出、債権者の対応などの状況が変わった場合、債務整理の方法を変更することも可能です。
たとえば、任意整理から法的整理(個人再生や自己破産)へ変更することは比較的容易です。
逆に、法的整理から任意整理への変更は、債権者の同意が必要で、原資(返済資金があること)が重要になります。
また、法的整理から法的整理への変更も不可能ではありませんが、裁判所の判断によります。
債務整理の方法を変更する際には、弁護士や司法書士に相談することが重要です。
弁護士や司法書士は、債務整理の専門家です。
債務整理の方法や手続き、費用などについて相談できます。
また、債権者との交渉や和解、裁判や調停などの代理も行ってくれます。
債務整理に関する法律の知識や経験が豊富な弁護士や司法書士に依頼することで、スムーズかつ有利に債務整理を進めることができます。
弁護士や司法書士に相談するには、法テラスや弁護士会、司法書士会などの窓口を利用することができます。
経済的に余裕がない方には、法テラスの民事法律扶助制度を利用することで、無料の法律相談や弁護士・司法書士費用等の立替えを受けることができます。
債務整理中に借入をしないためにできることは、以下のようなコツをおさえておくとよいです。
収入と支出を把握する。毎月の収入と支出を記録し、収支バランスを確認することが大切です。
支出の内訳を分類し、必要経費と不要経費を見極めましょう。
予算を立てる
支出の内訳に基づいて、毎月の予算を立てましょう。
予算は現実的で達成可能なものにし、余裕を持って設定することがポイントです。
予算を守るためには、現金主義や小銭貯金などの工夫も有効です。
予算管理アプリを活用する
予算管理アプリは、収支の記録や予算の設定、残高の確認などをスマホで簡単に行える便利なツールです。
予算管理を目的としたアプリ以外に、家計簿アプリや節約アプリもおすすめです。
食費を節約する
食費は生活費の中でも大きな割合を占めるので、節約の効果が高いです。
食費を節約する方法としては、自炊をする、食材の安い時期や店を利用する、余った食材や料理を活用する、などがあります。
食事の回数を減らすなどの極端な節約は、かえって体調を壊して医療費が必要になるリスクがあります。
光熱費を節約する
光熱費は、節約の意識を持つだけでかなり減らすことができます。
光熱費を節約する方法としては、電気やガスのプランを見直す、節電や節水をする、暖房や冷房の温度設定を適切にする、などがあります。
通信費を節約する
通信費は、スマホやインターネットの利用料金が高くなりがちです。
通信費を節約する方法としては、スマホのプランやキャリアを見直す、無料のWi-Fiを利用する、通話やメッセージのアプリを活用する、などがあります。
債務整理中に借入をしないためには、予算管理と節約が重要です。
債務整理中に借入をすると、債務整理の手続きに失敗するリスクや、違法なヤミ金に手を出す危険性があります。
債務整理中に生活に困ったときは、公的支援制度や弁護士に相談するなどの対処法を検討しましょう。
債務整理後は現金主義を徹底しましょう。
デビットカードは口座に預金がなければ使えませんので、現金払いと同じように使うことができます。
また、節約できることは徹底的に調べてください。
筆者も携帯を格安プランに変更したことで生活にゆとりができました。
今回は、債務整理中に借入ができるのか?について解説しました。
基本的には、債務整理中に新たな借入はできません。
しかし、よほどの事情がない限り、借入をしなくても生活することはできます。
一定期間は我慢する必要があったり、贅沢できなくなったりしますが、金銭感覚を養うためにも大切な期間だと思います。
債務整理中の借入はできませんが、代替の方法や借入せずに生活するコツを参考にして頂けたらと思います。
借金を返したいけど、どうしたらよいか分からないあなたへ
そろそろ借金とお別れするときではありませんか?