「自己破産するしかない」と思っているあなたへ
ブラックリストが5年で終わる「任意整理」がおすすめ!
債務整理は、自力での返済が難しくなった方にとって有効な解決策の一つです。
債務整理をすることで月々の返済を圧縮できたり、返済が免除されたりします。
債務整理をするには、通常は弁護士に依頼します。
手続きには法律知識が必要なだけでなく、場合によってはリスクをともない、さらには時間もかかるからです。
この記事では、債務整理に強い弁護士事務所を見つけるコツをご紹介します。
あなたの気持ちに寄り添い、力になってくれる弁護士事務所がきっと見つかるでしょう。
債務整理には、任意整理、特定調停、個人再生、自己破産の4種類があります。
それぞれにメリットとデメリットがありますので、自分の状況に合わせて選ぶ必要があります。
任意整理とは、裁判所を介さずに、債権者と直接交渉して、借金の返済条件を見直す債務整理の方法です。
利息のカットや返済期間の延長などを行うことで、毎月の返済額を減らすことができます。
任意整理したAさんの事例
Aさんはカードローンやクレジットカードで合計300万円の借金をしていましたが、会社をリストラされて収入がなくなり、返済が困難になりました。
Aさんは、弁護士に相談して任意整理を選びました。
任意整理では、裁判所を介さずに債権者と直接交渉して、今後の返済額や返済方法を新たに取り決めます。
Aさんは、債権者との交渉の結果、利息をカットしてもらい、残った元金を5年間で分割返済することになり、月々の返済額を約3万円から約5千円に減らすことができました。
任意整理のメリット
任意整理のメリットは、手続きが比較的簡単で費用も低額で済むこと、財産を処分する必要がないこと、仕事に影響がないことなどです。
任意整理のデメリット
任意整理のデメリットは、大幅な減額は期待できないこと、和解に応じない債権者もいること、信用情報機関に事故情報が登録されることなどです。
任意整理にかかる費用:5万円~15万円程度(債権者1社あたり)
特定調停とは、債務の返済が困難になった人が、簡易裁判所で債権者と話し合って、返済条件を変更することができる債務整理の方法です。
裁判官と調停委員という専門家が間に入って、双方の合意に基づいて調停決定を行います。
この調停決定は法的に強制力があります。
特定調停したBさんの事例
Bさんは、消費者金融やクレジットカードで合計500万円の借金をしていましたが、離婚や失業などの不幸が重なり、返済が困難になりました。
弁護士に相談せずに自分で特定調停を申し立てました。
特定調停では、裁判所で調停委員と債権者との話し合いが行われますが、Bさんは初めての経験で緊張してしまい、調停委員の提案に従ってしまいました。
その結果、利息をカットしてもらい、残った元金を10年間で分割返済することになり、月々の返済額を約4万円から約3万円に減らすことができました。
特定調停のメリット
特定調停のメリットは、債務の元本や利息を減額できる場合があること、返済期間を延ばせる場合があること、信用情報への影響が少ない(JICCへ3年間登録されるだけ)こと、弁護士なしでも申し立てできる(専門知識や交渉力が必要)ことです。
特定調停のデメリット
特定調停のデメリットは、手続きが面倒で成功率が低いこと、信用情報機関に事故情報が登録されること、過払い金の回収ができないことなどです。
特定調停によって返済額を減らすことができましたが、それでも10年間の返済期間は長く、安定した収入がなければ困難です。
また、Bさんは過払い金があるかどうかを確認していませんでしたが、過払い金があった場合、特定調停では回収できません。
過払い金の回収は、任意整理や個人再生などの他の債務整理の方法で行うことができます。
特定調停にかかる費用は、債権者1社につき500円~1,000円が相場となっています。
この費用には、申立手数料(収入印紙)と手続費用(郵便切手)が含まれます。
申立手数料は、個人が申し立てる場合は、債権者1社につき500円です。
手続費用は、債権者1社につき432円分の郵便切手が必要です。
したがって、債権者1社に対して特定調停を申し立てる場合は、932円の費用がかかります。
債権者が複数社であれば、その分だけ費用が増えます。
個人再生とは、借金を返済できないおそれがあることを裁判所に申し立てて、借金を大幅に減額してもらい、残りの借金を3年から5年で分割返済する債務整理の方法です。
個人再生したCさんの事例
Cさんは、消費者金融やクレジットカードで合計800万円の借金をしていましたが、離婚や病気などの不幸が重なり、返済が困難になりました。
弁護士に相談して個人再生を選びました。
個人再生では、裁判所で再生計画案を作成し、債権者の同意を得て、現在の債務を大幅に減額した上で、残りの返済分を基本3年かけて返済していく方法です。
債権者との交渉の結果、利息をカットしてもらい、残った元金を5分の1に減額することになり、月々の返済額を約16万円から約3万円に減らすことができました。
個人再生のメリット
個人再生のメリットは、債務を大幅に減額できること、財産を処分する必要がないこと、信用情報機関に事故情報が登録される期間が短いことなどです。
個人再生のデメリット
個人再生のデメリットは、手続きが複雑で費用が高額になること、債権者の同意が必要なこと、過払い金の回収ができないことなどです。
個人再生にかかる費用:50万円~80万円程度
自己破産とは、借金の返済ができない場合に、裁判所に申し立てて、すべての借金の支払い義務を免除してもらう法的手続きのことです。
自己破産したDさんの事例
Dさんは、個人事業主として飲食店を経営していましたが、コロナ禍で売上が激減し、賃料や人件費、仕入れ費などの支払いが困難になりました。
消費者金融やクレジットカードで合計1,000万円の借金をしていましたが、返済が滞り、督促や取り立てに悩まされるようになりました。
Dさんは、弁護士に相談して自己破産を選びました。
自己破産では、裁判所で免責許可の申し立てを行い、現在の債務をすべて免除してもらう方法です。
債権者との交渉の結果、自宅と自動車を手放すことになりましたが、その代わりに現在の借金をすべて免除してもらうことになり、月々の返済額を約20万円からゼロに減らすことができました。
自己破産のメリット
自己破産のメリットは、債務をすべて免除できること、手続きが比較的簡単で成功率が高いこと、過払い金の回収ができることなどです。
自己破産のデメリット
デメリットは、財産を処分する必要があること、信用情報機関に事故情報が登録されること、免責不許可事由がある場合は免責が認められないことなどです。
自己破産にかかる費用:30万円~130万円程度
任意整理中にやってはいけないことは?
任意整理中にやってはいけないことは、新たな借入やクレジットカードの使用、ギャンブル、借金の返済をバックレる、闇金から借り入れるなどです。
これらの行為は、債務整理の効果を失ったり、債権者との信頼関係を損なったりする可能性があります。
債務整理にはいくらお金が必要ですか?
債務整理にかかる費用は、手続きの種類や債権者の数によってことなります。
目安としては、任意整理で約5~15万円(債権者1社あたり)、個人再生で約50~80万円、自己破産で約30〜130万円が相場です。
これらの費用には、弁護士費用や裁判所の手数料などが含まれます。
債務整理はどこで依頼できますか?
債務整理は、弁護士や司法書士などの専門家に依頼するのが一般的です。
無料で借金相談ができる弁護士事務所や司法書士事務所もありますし、また、無料相談窓口をも設けている公的機関もあります。
債務整理をしたら会社にバレますか?
債務整理をしたら会社にバレる可能性は低いですが、ゼロではありません。
会社から借金をしている場合や、退職金見込額証明書の発行を依頼する場合、官報経由で知られる場合などは、債務整理をしたことが会社にバレる可能性が高くなります。
また、家族にもバレる可能性がありますので、注意が必要です。
今から8年ほど前になりますが、私は自己破産しました。
副業で始めた「転売」が原因で自己破産するに至ったのです。
見通しが甘かったというか、リスク管理ができていなかったのが原因です。
一時は本当に悩みましたが、自己破産という方法があることを知り希望をもつことができました。
ローンが組めないなど不便さはありますが、借金のストレスからは完全に開放されました。
債務整理には4つの方法があり、借入金額や収入、生活環境によって選択肢は違ってきます。
しかし、収入が少なく生活費を削ってまで借金を返済しているような状況なら、自己破産という救済策があることを忘れないで欲しいのです。
自己破産は、一般的なイメージよりずっと普通で影響は大きくありません。
たとえ自宅を手放すことになったとしても、やり直すことは十分可能なのです。
だから、借金があることを理由に人生をあきらめて欲しくはありません。
債務整理は、あなたが人生をやり直すためのスタートラインなのです。
誰もが好きで借金をするわけではありません。
私自身、妻や子どもたちに少しだけ贅沢させたいという思いで始めた副業が原因でした。
もっと上手くやれたのかもしれませんが、そのときはベストだと思っての選択でした。
しかし、結果的に自己破産するまでに至ったわけですから、何かが間違っていたのでしょう。
いま、あなたも同じような悩みで苦しみ続けているなら、私と同じ決断が必要なのかもしれません。
債務整理はメリットがある反面、デメリットの影響も小さくはありません。
でも、もしも債務整理することで新しい一歩を踏み出すチャンスが得られるなら、もう一度だけ真剣に考えてみてください。
あなたの勇気ある決断が、あなたの未来をつくっていけると信じています。